2006年07月22日

あの日の出来事

あれは、もう何年前になるのか。

あの日は、友人と2人のキャンプツーリング4日目だった。

10月の信州では季節はずれなのか
夕方、友人が見つけたキャンプ場は営業していなかった。

俺が駐車場で待っていると
友人は、何故かそこにあった観光案内のパンフレットで
キャンプ場を見つけ、電話をして了解を得たと言う。
パンフレットには地図はなく、電話で場所を聞いたらしい。

1本の山道を上っていくと、水の干上がりかけたダムが見えた。

途中、道が2本に別れ、俺たちは左に行く事にした。

行けども行けども何もない。
俺たちは間違えたのだと思い
引き返し、さっきの別れ道を逆に走った。

しばらく行くとガードレールが道をふさぎ
車両通行止めのようになっていた。
「この先にあるのかな?」
「そうかもしれない」
まだ明るいこともあり
俺たちは、そこにオートバイを停め
歩いて見に行ってみることにした。

俺はタバコに火をつけ、友人と歩き始めた。

10メートル程歩くと、山小屋みたいなものがあり
「白い着物を着た婆さんが出てきたりして」
などと、馬鹿なことを言っていた。

そこから10メートル程歩いた時、俺は口にした。
「なあ、線香臭くねぇか?」
「タバコだろ!」
確かに、こんな山の中で線香の匂いはおかしい。
気にはなったが歩き続けた。

そこから、また10メートル程
「やっぱり線香の匂いだよ!」
今度は、友人も黙って頷いた。
「やばくねぇか!?」
「戻ろう」
俺たちは走り出した。
距離にして、約30メートル。
走ったら何秒だろう。
それなのに、さっきまで明るかったのに
オートバイに着いた時
鍵穴が分からないくらい、真っ暗になっていた。

焦れば焦るほど、キーが鍵穴に入らない。
やっとのおもいでエンジンをかけ、走り出した。

ヘッドライトに照らされて、友人が前を走っている。
バックミラーには、ただ暗闇だけが映っている。
俺はアクセルをあおった。  
その時、テールランプが赤く光った。
ブレーキ!!「何やってんだよ!早く行け!!」
俺は怒鳴った。

そして、俺たちは
来た道を、ただただひたすらに走った。

山を下りて、オートバイを停めた。
ヘルメットを取り、俺は友人に尋ねた。
「何であんな所でブレーキなんだよ?」
友人が言うには、オートバイなら入れそうな
獣道のようなものがあったらしい。
そして、友人は行ってみようかと思ったらしい。
俺は友人に言った。
「お前、誘われてたんだな・・・」


今でも不思議に思っている。
山は 今明るくても すぐに暗くなる
それは知っている。
でも、あんな数秒で真っ暗になるものなのか。
俺には経験がない。
そして、あの状況で
何故、友人は獣道に入ろうとしたのか。

最後に1ツ。
山を下りて、オートバイを停め
ヘルメットを取った時、友人はすぐに携帯電話を見ていた。
山が急激に暗くなっていく中
オートバイまで走っていた時、携帯が鳴ったらしい。
でも・・・着信履歴はなかった。


オートバイで旅をしていると
不思議な体験をすることがある。
また今度、別の話を・・・。

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